カシミヤの故郷へ(2)カシミヤ牧民一家の仕事にふれる

牧民の杜さんご夫婦にカシミヤ(カシミア)の採毛するところを見せていただきました。

 

 

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カシミヤ牧民の杜さん

カシミヤ牧民の杜さん夫妻

杜さんは父親の時代からカシミヤ(カシミア)牧民をやっているそうです
温厚でシャイ

杜さん夫婦の子供は娘2人
まだ小学生で、街の寄宿舎で生活していて週末に帰ってくるそうです
週末が待ち遠しい!
子供の話になると顔がほころぶ

春なのに外は昼になると30度を超えている
湿度の低いのでカシミヤ山羊の小屋はとっても涼しい

毛を梳く前のカシミヤ達は放牧に出さずに小屋で待機
自分の番を待っています
みんなとっても大人しい

乾燥しているためか思ったより臭いがしない

 

カシミヤの採毛

毛を梳かれる前のカシミヤは丸々しています

杜さんは無造作にカシミヤの角を捕まえて寝かせます。
『たまに暴れたりするので足だけは縛るんです』 と、笑っています。

ごろんと横になったカシミヤを首の方から梳き始めます。

梳き始めるとカシミヤはドロ~ンとした目で気持ちよさそう

ここに来るまで一番気になっていたことがあります。
それは
『人間はカシミヤを虐待していないか?』

人間はふわふわのカシミヤの毛を得られて良いことは当たり前だが
カシミヤを虐待して、人間だけが良い思いをしているのだったら
カシミヤを生業にする僕は本当に気が重い

ひょっとしたらカシミヤ業を諦めるしかないか・・・。

今日
トロ~ンとして気持ちよさそうなカシミヤを見て
長年の心配がスッキリとなくなりました。
あのシーンは忘れられません。

一頭を梳くのに一時間ぐらいかかるので、
奥さんも一緒に梳き始める
2人だから30分ぐらいで
『一丁上がり!』

10時間、ひたすらカシミヤを梳いて一人10頭
ひと月に300頭
夫婦だから600頭という訳にはいかないようだ
大体300頭ぐらいが一家で管理出来る目安の様だ
この300頭が一家を支えている

杜さんに頂いた杜さん手作りのカシミヤ梳きの道具
熊手のようだが先はとがっていません
カシミヤへの愛情がしみ込んでいる
僕の宝物です!

 

春が収穫の季節

春・5月

遅い高原の春、半砂漠の少ない草も芽吹き始め
小さな虫や可憐な花も見られます

牧民の杜さんは
夜が明けると今日毛を梳くカシミヤと放牧するカシミヤを分けます
今日うぶ毛を梳くカシミヤは小屋へ
他のカシミヤを放牧に連れ出します

毛を梳く前のカシミヤはまるまるとして暖かそう

『杜さん!』

『カシミヤは何歳ぐらいまで毛が採れるんですか?』

『3歳から5歳ぐらいが一番いい毛が採れるね』
『オスのほうが長い毛が採れるんだよ』

『ヘェーそうなんだ』
『じゃあ、カシミヤはオスのほうが良いんだ!』
『でも、メスは子供を産むからね』
『乳も出るしね』

性別はあまり気にしていないようだ

採毛後のカシミヤは、細~い!

話をしながらも、杜さんの
カシミヤを梳く手は止まらない

梳き終わったカシミヤの細いこと
『こんなに痩せているんだ!』 と、みんながビックリしていると

『今からは暑いからね!』
『こんなに暑い毛を着ていると暑いよ!このほうが涼しいよ』
と、杜さん

 

春はベビー誕生の季節

『春』

うぶ毛の収穫と子供の誕生のシーズン

春は二重の喜び

アラシャンのカシミヤは殆ど真っ白

なかには、ブラウンの子もいる

黒い子もいた

5月でも、気候が急変して寒波が来る時があり
小さい子は小屋の中で過ごすそうです
臆病でみんなで隅にかたまって

 

 

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