カシミヤの故郷へ(1)内モンゴルのカシミヤたちに会いに
半砂漠を超えて山を超えて内モンゴル自治区・阿拉善(アラシャン)までカシミヤ(カシミア)に会いに行った時の記録です。
寧夏から内モンゴルへ
寧夏回族自治区の州都、銀川から
北へ
行き先は内モンゴル
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何かあったらと
大量のペットボトルを積み込んで、いざ出発!
乾燥の半砂漠をひたすら走ります
州境の賀蘭山脈は殆ど木が無く赤茶けた山
孫悟空の火焔山のようです
こんなところで車が故障したらと思うとぞっとします
途中に崩れかけた万里の長城が
賀蘭山脈を越えて
州境の賀蘭山脈を越えると
内モンゴル自治区・阿拉善(アラシャン)
アラシャン!
憧れの地・アラシャン!
ここは世界最高峰のカシミヤが採れる
カシミヤに携わる者にとっては憧れの地
アラシャンは
内モンゴル南部の1500メートルの高地
冬はマイナス30度、夏は40度を軽く超える
厳しい環境の地
この厳しい気候と環境だからこそ
神様がカシミヤの身を守るために
あのふわふわのうぶげを授けられたのだろう
空気は澄んで太陽がまぶしい
突然カシミヤとの遭遇
念願のカシミヤ(カシミア)と突然の出会い
寧夏と内モンゴルの州境の山を越えた
いきなりカシミヤと遭遇
放牧移動の途中で、道路を横切るカシミヤの集団
“カシミヤだ”!!
車内で驚きの声が上がります
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東京から
北京泊、
銀川泊、
アラシャンまで
長い時間をかけて疲れ果ててアラシャンにたどり付いた途端
あっさりとカシミヤに遭遇してしまった!
みんな一斉に降りて撮影会
牧民の御兄さんも戸惑い気味
カシミヤの放牧
『緑の牧場に点々とヒツジ』の風景は
英国、オーストラリア、ニュージーランド
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そんな豊かな自然ではなく
半砂漠の疎らな植物を食べながら育つカシミヤ
『これは大変だ!』 が、第一印象です。
本当に厳しい環境だ
カシミヤはその疎らな植物を芯まで食べるので
頻繁な移動と、広大な土地が必要です。
山の上まで平気で登って食べている
牧民の言うことはよく聞き移動はスムーズ
写真を撮ろうと近寄ると、静かに逃げる
何時の間にか写真はカシミヤの後姿ばかり
今年生れたばかりの子どもも群れに入っていて
とっても可愛い
アラシャンの高原で
春・5月
長く厳しい冬が終り高原のアラシャンにも春が訪れます
何処までも澄み渡る、
アラシャン(阿拉善)の空は高く碧い
春なのに昼を過ぎると
外は30度を超えている
湿度は10%も無い
緑の牧草地に育つヒツジとの違いを実感する
カシミヤはまさに天然もの
自然の恵だ