UTOカシミヤニットとSDGs
UTOは自信を持ってカシミヤニットをお作りしています。
UTOカシミヤニットとSDGs
現在、世界中で取り組んでいる
・SDGs(持続可能な開発目標)
・サスティナブル
SDGsは、社会のさまざまな課題を解決し世界を持続可能なものとするために、国連で採択された2015年〜2030年までに達成すべきとされる17の目標ですね。
UTOは創業以来約30年”カシミヤニット"を作ってきましたが、SDGsが世界的に掲げられて以来「UTO自分たちのモノづくりはどうか?」と、より意識して取り組んでいます。
そこで今回は「カシミヤとSDGs」について書かせていただきました。
カシミヤニットは地球に優しい
『ひょっとしたら、カシミヤ山羊は大事なうぶ毛を人間から強制的に獲られてる』
『人間の犠牲になっているのではないか?』と、心の奥で危惧していました。
宇土は1992年にUTO創業して以来、カシミヤを生業にして長年カシミヤを作りながらもそのイメージが心の奥でどこか引っかかってました。
万が一人間がカシミヤを虐待してうぶ毛を得ているようなことがあればこの仕事はできないと思っていたそうです。
中国・カシミヤの世界
そのような時期に中国・内モンゴル自治区の1500メートルの高地でカシミヤで生計を立てていらっしゃる"牧民の杜さん"を訪れて、杜さんの話を聞いたり自分の目で見て、確かめた経験がありました。
その時の最大の収穫は"カシミヤ山羊と人間の良い関係"でした。
カシミヤ山羊のうぶ毛は人間が梳かないと夏毛に変わるときに自然に落ちてしまうか、岩などに擦りつけて毛を落とそうとするそうです。
そのすると毛に砂が入ったり痛んだりするので、うぶ毛が生え換わる時期に梳いてあげるのがカシミヤ山羊にとって良いんだそうです。
それでも、『うぶ毛を梳かれているカシミヤ山羊は痛くないんだろうか?』と、まだ心配でした。
その僕の心配そうな表情を見て、ニコニコ顔の杜さんは「カシミヤ山羊を傷つけたり粗っぽくすると嫌がって鳴くけど、自分が育ててきたカシミヤだから労わってやるとちっとも痛がらないし嫌がらないよ。
何はともあれ、見せてあげるよ」と、仕事場に案内してくれました。
杜さんは初めに、(毛を)梳くためにカシミヤ山羊をひっくり返しました。
カシミヤは一瞬驚いた様子でしたが、杜さんが熊手のようなものでうぶ毛を梳き始めると、そのうちにおとなしく気持ちよさそうなとろんとした目になり気持ちよさそうでした。
そのカシミヤの様子を見ていて今までの心配が消えて本当に安心しました。
安心してカシミヤを着てほしい
『カシミヤと人間の良い関係』
現地を実際に見聞きした貴重なその旅で、カシミヤと人間の関係性を知れたことがなによりの一番の収穫でした。
その経験から、『カシミヤはSDGs』だと確信しております。
皆さんも安心してUTOのカシミヤ製品をご愛用ください。
でも貴重な原料なので大事に、カシミヤに感謝して使わせていただきましょう。